引越しの準備をしているとき、今まで使っていた歴代の手帳が何冊か出てきた。
片付けがはかどらなくなる理由ナンバーワンって、こうゆうの見始めてしまうからなんだよなあ・・・

手帳には当時付き合っていた人との予定とか、ちょっとした日記みたいなものも書いてあって、とても懐かしい気持ちになった。と同時に、今の彼に私はどんな気持ちで接しているかと考えた。

彼のいい面よりも悪い面を探してしまっているということに気づく。
手帳を読み返して思うことは、少なくとも昔の私はそうではなかったということ。

これではいけないと思った。考えてみれば、Tと付き合っていたとき気持ちの起伏が激しかったのは、これが原因だ。

即彼にメールをした。昔の自分を省みて、私はもっとけんじろに優しくしなきゃって思った、最近の私はどこか変だった、と。

メールはすぐ返ってきて、これからこっちにおいでと言ってくれた。引越しの前日だったのでそれはできなかったが、素直ではない彼のことだ、私が旅行から帰ってくるまで待てないということだったのだろう。

そういえば、私が成人したときに母がくれた「人を思いやり尽くせる人になってください」と書いてあるメッセージカードを、引越しの準備で見つけた。ちょうどけんじろとの仲が微妙なときだったので、妙に心にしみた。
引越しも捨てたもんじゃない。