Tと会った。

日々の食料に困っている彼に、パン屋のバイトで余ったパンをお土産に。*1

彼の家にかえって、少しいちゃいちゃして、

彼がこないだの電話の続きを話し始める。

「誰かときちんとした形で繋がっていたい」「それがおまえがいい」

私のことを軽んじて扱っていたことに、やっと気づいたのだという。謝られた。
そのことを、私は赦すとか赦さないとか、もうそういう次元ではなくて、もういいんだよと言った。

核心を迫られ、付き合う意志がないことを告げる。

形がない方が素直になれる自分がいる。彼と接する場合、それが今この状況では、最良なんだと会う前に考えた。


確かにこの関係を肯定してくれる人は、いないだろう。自分がいいんだから、いい。



深夜1時をまわって、彼のバイクで遠出をした。

風がとても気持ちよくて、道路がガラガラで、私以上に彼の方が楽しんでいた。

彼が8年前に上京してから住んでいたところや、思いでの場所や、彼が通っていた高校へ行った。

道が混み始める日の出前に帰路につき、今度はもっと遠くへ行こうと約束した。

昼に起きて、上野へ。

外へ遊びに行きたいと言うので、西洋美術館へフェルメール展を観に行った。綺麗。この一言につきる。

秋葉原へ移動し、私は死ぬほどガチャポンをやって、彼の街にあるおいしくて安い回転寿司で夕飯を済ませ、帰宅。

彼の「また付き合いたい」という理由が、どうせ浅はかなものだろうと思っていたが、
彼は私にこの日、たくさんの「愛してる」という言葉をくれた。

私の中で、「好き」と「愛してる」には大きな違いがあると思っているのだが、
どうしてだろう、「愛してる」に応えきれない自分がいる。

*1:お願いだからお腹壊さないでーw