サークルの夏合宿に、行ってきました。
行ってきたと言っても、私が参加したのは最後の1泊だけで、1つ下の後輩たちの引退式に出席するため。

私たちがサークルを引退したのがつい昨日のことだったはずが、もう1年。早いものであり、いつまでもかわいい後輩だと思っていた彼らが、1年生や2年生にとってこんなにかっこいい先輩だったなんて、と感涙。

久しぶりにサークルのみなさんに会い、相変わらずの楽しい空間で、1泊だけでもきてよかったな、と思ったのだけれど、少し残念な話を耳にした。


私より以前に合宿に来ていた同期曰く、今年のサークル員の礼儀の悪さに、ホテルのオーナーが怒っている、ということらしい。「怒っている」というよりは、「よく思っていない」と表現したほうが妥当かもしれない。
ホテルは毎年合宿がある度にお世話になっているところで、ホテルといっても家族経営のコテージである。

私の所属するサークルは、他のそれと同様、学生特有のはっちゃけた感じがあるし、もちろん騒ぐときは思い切り騒ぐし、てきとーなところは適当だし、でも、その分ちゃんとしなければいけないところはちゃんとする、真剣に取り組む人たちがたくさんいる。私はサークルのそんなところが好きだし、長所だと思ってきた。



ホテルの食堂で夕食をとったとき。
先にも述べたとおり家族経営のホテルであるため、私たちが食事をする食堂の奥に食器を片付けに行く場所があり、その隣でホテル従業員のご家族が、私たちと同時刻に食事をとっている。

みんなで「ごちそうさまでした」を言ったあと、私は毎年の習慣から、食べ終わった食器を下げに席を立ち、
食器や残飯を片したあと、食事中のホテルのご家族に、「ごちそうさまでした」を言う。
どうしてだろう。去年までは他のサークル員からも聞こえていたその「ごちそうさまでした」が、聞こえてこない。聞こえてきても、それは同期の友人が発したものだったり。

友人が言っていたことを理解すると同時に、どっと悲しくなった。
みんなで「ごちそうさまでした」を言ったから、それでいいのではない。「ごちそうさまでした」って、誰に向かって言うものなのか、考えて欲しかった。
明け方まで騒いで、いろんなところをお酒で汚して、寝る場所を提供してもらって、ご飯も用意してもらって、
せめてご家族に対する「ごちそうさまでした」の中に、「ご迷惑かけてすいません」「毎年ありがとうございます」という気持ちを、含めないものだろうか、と思う。もし含めなかったとしても、作り手に「ごちそうさま」を言うのは、人として当たり前のことなのではないか。

私はサークルを引退した身だし、というか後輩といっても全員大学生なのだからそれくらい気づいて当たり前だろ、と思い、言明は避けたが、次の日の昼食まで同じ感じだったので、さすがにあきれてしまった。

こんなことでサークル員を嫌いになるわけではもちろんないが、少しショックではある。