◆1月3日◆

祖母宅へ新年のご挨拶。祖母の家は近所だからしょっちゅう行っているから新鮮味はまったくないが、新年の挨拶ってやはりしゃきっとした気持ちにさせてくれる。どこの家でもそうだと思うけれど、おばあちゃんって新年に孫がきたのが嬉しくて、ご飯ちょう食べさせるよね。うちも例外ではなく、お刺身とか水炊きとかたらふく食べさせられました。ああ正月確実に太った。
この日はかなり久しぶりに祖母宅へ泊まることにし、夜はちょっとした再会を果たした。

祖母宅の裏に、ようくんという1つ上の男の子が住んでいる。幼い頃、毎日のように遊んでいたようくん、私の初恋の人(多分)。そんなようくんに、16年ぶりくらいに再会した。
ひょんなことから最近連絡先を知り、私が正月おばあちゃんち行くよと言ったところ、時間を作ってくれた。家の前で待ち合わせる。16年ぶりだから当たり前だが、顔が変わったなと思う。

地元の八幡様でお参りをして、無計画に1駅歩いた、寒くて震えマックへ。でも、16年の時間を埋めるようにようくんと今までのお互いについて話したり、幼い頃2人でこんなことして遊んだよねーとかとりとめのない話ができて、無性に楽しかった。16年も会ってない、ましてやお互い成人してからいきなり再会したんだからほとんど初対面みたいなもんなのに、空気も会話も自然で、それがものすごく不思議だけど楽しくて。

私の中のようくんは、いつも鬼ごっこで私を追い回して、時々泣かせたりするいじめっ子だった。
一方ようくんの中の記憶にそれはなく、代わりに、私とおままごとをさせられたというのだ。勿論、私にその記憶はない。

自分でも、私は記憶力のいい方だと思うのだが、そういう都合の悪いことはお互いちゃっかり忘れちゃってるんだから、なんかおもしろい。

この日は結局3時間くらい喋って、おばあちゃんちへ帰った。玄関はもう閉まっていたから、勝手口からそおっと入る。そういえば小さい頃ようくんと遊んだ後は、汗びっしょりで勝手口から帰ってたなあ。