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昨日の夜、Tに会ってきた。「会いたい」ってメールがくれば、なんとかして予定を空けてる自分がいる。都合いいけど、私だって、早く会いたい。
昨日の晩は、少し考えさせられた。
彼の街で待ち合わせ、雑貨屋を見て、最近妙に服が見たくてそれに付き合ってもらい、商店街を散歩して、夜ご飯を食べて。
普通だ。いたって普通のデートだ。
彼の家へ行く。自転車の後ろに乗って、とても幸せだ。
部屋に入って、くつろぐ。
彼が、私を、押し倒す。
ふたりきりになった途端、彼は私を求める。なにかが違う。
気にしていなかったはずの、「付き合ってない」という事実が、私にまとわりつく。
したいから、好きと言うのか。好きだから、したいのか。彼の気持ちが分からなくなる。(彼の気持ちが分からないのは今に始まったことじゃないが)
それを聞いたところで、いや、実際聞いてしまったのだけれど、そしてなんとなしにごまかされてしまったのだけれど、
察するところ、前者の気持ちが強いようで。
好きなのは事実。でもたまってるから今すぐやりたい。それが本音のようだ。
「付き合ってない」のは何の障害にもならないと高をくくっていた私が、間違っていたのかもしれない。間違っていたのだろう。
なんだろうこの虚無感は。虚しくて仕方がない。でも離れたくないと思うのは、寂しさゆえか、愛しさゆえか。
もし今の関係が長く続いたとして、私たちは一体、どうなってしまうんだろう。彼の下で、そんなことをふと思う。
長く続けば続くほど、私たちは感情のない関係になってしまうのではないだろうか。そんなことを考える。
そうなる前に、私は彼の前からいなくなるべきなのだろうか。そうなる日を、考えただけでも厭だ。
昨晩の一件で、私の中の「好き」に疑問符がついた。