自分がなぜ受け入れたのか、それが解らない。

いやよく考えれば解るはずだ。波の様にどっと押し寄せてくる寂しさに、逆らえるほど私は強くなかった。
幸せとか、そんな甘ったるいものを感じることすらなかった。
何度も元彼の名前を呼びそうになって、その度に我に返った。

当初抱えていた不安や心配は、終焉と共にすっきりと消えていく、不思議。


今居るのは夢か現か。いっそ夢落ちであれば、それで笑って終われるのに。